くらす・はたらく

若い世代にも喜ばれる魚屋に 逗子駅前のランドマーク「魚佐次商店」 廣田健児さん

2020.11.05(木) 働く人  

JR逗子駅に降り立って、すぐの交差点。

よく見える角地に魚佐次商店があります。

創業100年以上の歴史があり、70年前から逗子のシンボルとして、この逗子駅前にお店が構えられたとか。

 

 

駅チカにこんなにそのまま鮮魚が並ぶお魚屋さんは珍しいですね。だからこそ、この辺りを訪れた人はつい足を運んでみようと思うのではないでしょうか?

お店に近づくと聞こえるのは、活気のある人々の声。ふらっと入ってお魚を見ていると、お店の方が声をかけてくれて自然にお話しながらおすすめのお魚を紹介してくれます。

 

都会には並ばない、珍しい魚が目を引きます。

 

 

新鮮な魚介類が駅の近くで手軽に手に入る

 

お店に並んでいるのは、その日に採れたばかりの新鮮なお魚。

都会のスーパーに並んでいるお魚を食べてきた人からすると、お魚の鮮度に驚くはずです。

 

まるごと売っているお魚は、その場で捌いて切り身や刺し身にしてもらうことも出来ます。

 

「新鮮な魚が気軽に食べれるよう、安く売っているんです。」そんな先代の言葉とともに廣田さんは今日も店頭に立っています。

 

 

――――魚佐次商店で働くきっかけは?

 

もともと、私の祖母の父が始めた魚屋なのですが、その曽祖父の名が佐次郎だったことからこの魚佐次の名がついたと言われています。

親戚がこの魚佐次商店の社長だったので学生時代、休みになると手伝いに時々きていました。そこから、専門学校に通って、板前をしていた時期もあったのですが、ちょうど色々なタイミングも相まって就職し、23年くらいここで働いています。

昔は逗子駅前のロータリーも小さな公園だったんですよ。

 

 

――――お魚はどのように仕入れていらっしゃるのですか?

 

朝一番、叔父の社長と一緒に八景島のあたりにある市場に魚を買い付けにいきます。

空輸で採れたその日にやってくる、全国各地の新鮮な魚を仕入れています。その他に近くの長井港から直送される魚も店頭に並びます。あとは三崎のマグロもあります。

 

――――どんなことをモットーに販売されているのですか?

 

最近は若い世代にも魚を買ってもらいたいと思っています。

そのために調理方法をそれぞれがYoutubeで勉強しています。仕入れでも、若いファミリー世代が手軽に買えるような1000円位のお魚を中心に仕入れるようにし、購入されるときは調理の仕方をお教えしたりもしています。

最近の若い世代の人はチャレンジ精神が旺盛な人もいて、自分で捌いてみたり、色んな所で食べたものを再現してみたりもしているようですね。あとは、新鮮な魚を子供に見せたいと親子でいらっしゃったりするお客さんもいます。

そして何より、若い人が来ると我々も活気づいて元気になる。魚とともに活きの良い魚屋で有り続けたいと思っています。

 

 

――――最近作られた魚佐次Tシャツにはどんな秘密があるんですか?

 

実は今までは白い白衣の様なものを着ていたのですが、なんだか最近はチームで同じTシャツをきているお店が多くなりましたよね。そんなことで同じデザインのTシャツをきてみることで、心も一つになって良いかなと。

デザインは常連のお客様にお願いして、逗子=海=魚佐次をコンセプトにしてもらいました。

逗子ではあんまりお店のTシャツ的なものも珍しいと思い、販売もしています。

干物と一緒にお土産として買って行かれたりしたら、それも面白いですね。

 

 

――――逗子に持っているイメージは?

 

都心に近いにも関わらず、人が穏やかで住みやすい場所。

小さい町だからこそ、知っている顔が見れるのも嬉しいです。

ちょっとずつ若い人が入ってきたりもして移り変わっているのかもしれませんが、その根底にある昔からあまり変わらない感じが好きですね。個人商店なんかもほとんどそのままですし。

 

 

――――逗子のおすすめスポットを是非!

 

そうですね、オシャレなスポットとしては、逗子マリーナからの夕日ですね。富士山もきれいに見えます。

あとは、大崎公園や披露山からのハイキングコース。そのまま海岸にも降りることができて海も山も楽しめますね。

桜の時期には田越川の桜並木を散策するのもいいですね!

 

まちのシンボルとして立つ、魚佐次商店。逗子を明るく盛り上げるエネルギーとして今日も駅前には声が響き渡っています。小坪にも魚佐次という食事処があるようで、美味しい魚の食べ方が発見できるかもしれませんね!

 

 

 

基本情報

住所

神奈川県逗子市逗子2-6-31

アクセス

JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」から徒歩1

京急「逗子・葉山駅」から徒歩3分

電話番号

046-871-2820

営業時間

営業時間 9:00〜18:00

定休日

日曜日・水曜不定

2月の定休日

 

 

ライター紹介

nao tamechika

2019年10月に逗子に移住。東京大学での研究や、コンサル、コーチング、個別指導の経験を生かして自分のやりたいことやありたい姿を見出すライフセッションを行う。逗子に住みながら、ワークライフを両立。 趣味は読書、サイクリング、街歩き。

https://ameblo.jp/naopopuri

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