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ブラジル発のスポーツ「フレスコボール」が育む、逗子でのより良い暮らし 逗子フレスコボールクラブ

2021.04.07(水) 暮らす人  

「フレスコボール」というスポーツを聞いたことがありますか? 元々はブラジルが発祥のラケットスポーツ。まだ日本では聞き馴染みのないスポーツかもしれませんが、本場ブラジルから遠く離れた逗子で、近年盛り上がりを見せています。今回はそんなフレスコボールを逗子の街で楽しんでいる「逗子フレスコボールクラブ」のみなさんにお話を伺いました。

 

── 今日は絶好のフレスコボール日和ですね。みなさんよろしくお願いします!まずはみなさんについて教えてください。

大森正雄(以下、大森)「大森と申します。逗子在住の42歳、普段は会社員をしています。もともと逗子出身ではないのですが、仕事で海外に住んでいた時期があり、その後帰国するタイミングで逗子に住み始めました。フレスコボールは2019年5月から続けています。」

會澤 茂(以下、會澤)「僕も現在は逗子在住です。出身は隣の鎌倉で、2018年に移り住みました。フレスコボールは2019年の夏にはじめました。普段は教員をしています。」

斉藤亮太(以下、斉藤)「私は27歳、フレスコボール歴は5年になります。2020年度もフレスコボール日本代表選手に選出され、2019年のブラジル選手権では第3位に入賞しました。住んでいるのは逗子ではないのですが、フレスコボールのために毎週逗子に通っています。」

 

小学生と70歳が同じ土俵で楽しめるフレスコボールの魅力

── まだ目にする機会が限られているフレスコボールですが、みなさんはどのようにしてフレスコボールに出会ったのでしょうか?

大森「僕の場合は逗子に移り住んでから、逗子海岸によく来ていたのですが、その時にフレスコボールを見かけたのが始まりでした。その時はフレスコボールの名前も知らず、なんとかしてネットで調べて」

斉藤「名前を知らないと検索が難しそうですね…。どうやって調べたんですか?」

大森「『逗子 ビーチ テニス』で検索した気がするよ。」

斉藤「ラケットを持った見た目から、よくビーチテニスなんかと間違えられがちですよね。」

會澤「僕は逗子に移り住んできてから、何かスポーツに関わる機会がないかと探したのがきっかけでした。もともと卓球やテニスを経験していたので、フレスコボールも同じラケットスポーツだし、なんとなく上手くできそうな気がしてました。」

斉藤「確かに、ラケットスポーツ経験者はフレスコボールのポテンシャル高いですね!僕は学生時代にフレスコボールの第一人者と呼ばれる方との出会いがきっかけでJAPAN OPENを見学、体験しに行ったのですが、そこで世界チャンピオンと初体験させて頂く機会がありました。テニスをやっていた経験もあり、この競技なら上を目指せそうな手応えを感じました。

 

── フレスコボールと出会って大きく変わったことはありますか?

會澤「ライフスタイルは大きく変わりましたね。僕の仕事は土日休みなのですが、妻は土日も仕事があるので、フレスコボールに出会うまではほぼ妻の帰りを待つだけの週末でした。」

斉藤「今からすると考えられないですね。」

會澤「本当に考えられない。それが今や土日は毎日フレスコボールをするようになって、週末の楽しみが一変しましたね。」

大森「僕の場合も、今は生活がフレスコボール基準といった感じで、日曜日が終わるとすぐに次の土曜日の練習で何を挑戦してみようとか考えるようになりましたね。」

 

── ライフスタイルを変えるほどの影響力! すごいですね。みなさんをそこまでフレスコボールに熱中させる魅力ってなんでしょうか?

大森「打感(ボールを打ったときの感触)がたまらないんです。テニスや卓球とも似てるんだけど……、こればかりはやってもらわないと伝えるのが難しい。やってみてください!笑」

斉藤「打った時に受け入れる感覚があるというか、同じラケットスポーツでも全然違いますよね。」

大森「そうそう! 感覚だから他の人はわからないけど、自分としてはとてもしっくり来たんだよね。」

會澤「競技年齢が幅広いのも、フレスコボールの大きな魅力ですね。小学生から70代の方が同じ土俵で一緒に楽しめるんですよ。他のスポーツだと接触プレーがあったり、どうしても年齢や体格によって競技レベルに差が出てきてしまったりしますけど、フレスコボールにはそれがないんです!」

斉藤「本当に生涯スポーツですよね。程よい緩さがあって、会話をしながらとかお酒を飲みながらも楽しめるし。」

大森「競技自体が相手を倒すとかではなく、パートナーと一緒にどれだけ高め合えるかを追い求めるのがすごくいいと思う。対戦相手がプレーしているときでも周りが一緒になって応援しあえるのは、フレスコボールならではの魅力なのかなと思いますね。」

 

フレスコボールが育む街での”つながり”

──みなさん元々逗子出身ではないとのことですが、フレスコボールが逗子での良い暮らしに影響している部分はありますか?

會澤「絶大ですね。2020年に子供が生まれたのですが、フレスコボールをきっかけに出会った繋がりがあったおかげで、子育てについての相談ができたり、子供服を譲っていただいたりしましたね。」

斉藤「僕はもともと逗子マリーナとかは雰囲気が好きでよくきていたのですが、今のように頻繁に来るようになったのはフレスコボールをできる環境があったからですね。都内の公園などでもやってきましたが、逗子海岸のように開けていて、周りに迷惑をかけずに楽しめる環境って意外と限られてるんですよ。

大森「逗子の海岸は砂浜が狭い分、通りかかる人との距離が絶妙ですね。通りかかった人がつい話しかけたくなる不思議な距離感ですね。遠からず近からずで。」

 

──なるほど、フレスコボールがあったからこその「街との繋がり」があるんですね。最後に今後の展望などあれば教えてください。

斉藤「昨今のコロナの影響で、ソーシャルディスタンスが保てるスポーツとしてフレスコボールに関心が集まっています。コロナ自体は喜べることではないですが、このように注目を浴びている中で、より多くの人にフレスコボールを知ってもらい、フレスコボールに出会ったことで、より一層いきいきと暮らせる人が増えたらいいなと思っています。毎週末活動してますので、気になった方はぜひ体験に来てください!飛び入りも大歓迎です!」

──今後もますます「フレスコボールが熱い街、逗子」になりそうですね!本日はありがとうございました。

 

 

=逗子フレスコボールクラブのみなさんのおすすめスポット=

斉藤「僕は逗子海岸で見る夕陽ですね。」

大森、會澤「いいとこ取るな〜!笑」

會澤「僕は逗子海岸の先の『suffers』です。今はわからないですけど、下の方まで行けたんですよ。そこから見える景色がすごく好きです。」

大森「駅前の『はら田』かな。居酒屋だけど、よくみんなと行くから、溜まり場として愛着があるというか。でも披露山公園もいいな。」

斉藤「どこですかそこ?」

大森「え!知らない!? 今日行ってきなよ。天気もいいし、きっといい景色だよ。」

 

 

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逗子フレスコボールクラブ

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ライター紹介

Kentaro Ito

鎌倉市出身。地域PR映像制作、インバウンド誘客、観光プロモーション企画など、主にツーリズム業界にいます。海と山に囲まれた観光地で育った経験から、自然・文化を活用した体験コンテンツ造成が目下の関心領域。

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