くらす・はたらく

逗子で生まれる新しい時代の暮らし方、働き方 逗子市企画課企画係

2021.04.03(土) 働く人  支える人  

逗子の行政の担い手である市役所の方々。行政というとどこか遠い存在のように感じてしまうかもしれませんが、逗子市の場合は積極的に民間と力を合わせて逗子を魅力あふれる街にしていこうと取り組みを推進しています。今回はそんな逗子市企画課企画係のみなさんにお話を聞いてきました。

 

── 本日はよろしくお願いします!まず始めに、企画課企画係のみなさんのお仕事について教えてください。

よろしくお願いします。逗子市企画課企画係では主に、行政施策の総合企画・調整、地方創生などの業務に携わっています。また、ワーケーションを推進することにより企業との関係を深める取り組みや移住検討者への情報発信行っています。

 

都心へ1時間、海へ10分。時代にぴったりな逗子の魅力

── 市役所の方々から見て、逗子とはどのような街でしょうか。

都心へのアクセスの良さと、それと反比例する自然の豊さが大きな特徴ではないかと思います。

逗子から都心までは電車で約1時間。JR逗子駅からは横須賀線と湘南新宿ライン、すぐ近くに京浜急行電鉄の逗子・葉山駅もあるため非常に便利です。逗子始発の電車も多いので、沿線の他駅に比べ座って移動できるのは大きなポイントではないでしょうか。

一方で逗子の街は三方を山に囲まれ、駅から徒歩10分程度で逗子海岸にたどり着きます。恵まれた自然へのアクセスと、東京や横浜などの大都市へのアクセスの両方が便利な街は、かなり珍しいのではないかと思います。

── 最近は在宅ワークをする方も多くなった中で、都会、自然双方へのアクセスの良さは大きな魅力ですね!

そうですね。これまでも子育て世代の方々を中心に、自然の中での子育て環境に魅力を感じて移り住んでくださる方は多かったのですが、昨今の社会情勢も相まって、今は一層逗子の魅力を感じていただきやすくなっていると思います。働き方改革が進むことにより、必ずしも職場の近くでなくても働ける環境が社会全体として整いつつあります。そんな中、市が以前から力を入れていたワーケーションが、うまく社会変化に重なった動きになっています。

 

ワークだけでなくバケーションも気軽に楽しめる、逗子のワーケーション

──企画課企画係さんの現在の取り組みについて教えてください。

まずは逗子のワーケーションを知ってもらうことから始める必要があると考えています。ワーケーションだけでいうと全国に先進自治体がある中で、逗子としては都心へのアクセスなどの”逗子ならではの利点”を生かした提案をしていきたいと思います。ワーケーションにおいては、ワーク部分だけでなく、バケーションの観点でコンテンツが充実していることも重要だと考えています。現在は冊子などで市内のワークスペースを紹介するだけでなく、逗子のマリンスポーツ体験や商店街などの情報も掲載し、都内の企業へのご案内を予定しています。ワーケーションをきっかけに企業の方々に逗子に接点を持っていただき、逗子をより深く知ってもらえたらと思います。その先に企業として逗子に進出していただけるような動きにつなげていきたいと考えています。

 

「platform ZUSHI BIZ」でつながる民間と行政

──市外からの人が増えていく中で、新しい動きは生まれてきているのでしょうか?

行政が単独で何かをやるだけではなく、民間の方々と一緒になって街が元気になる取り組みが必要だと感じています。「platform ZUSHI BIZ」という取り組みをはじめており、企業、大学などの研究機関、商工会、個人などさまざまな方が参加し、意見交換やネットワークの構築ができる場作りを進めています。

逗子は法人が少ない住宅都市の側面があります。その中で逗子に今すぐに進出してと言ってもなかなかすぐに「行きます!」とはならないので、まずは「platform ZUSHI BIZ」を通して逗子と関係性を持ってもらうことを狙いとしています。いわば逗子への入口です。

──「platform ZUSHI BIZ」では具体的に何をしているのですか?

例えば、自治体でなければ申請できない国の補助金などを参加者の方々に情報提供し、ご一緒できることを検討しています。これまで国の補助金関連などで逗子市だけでは採択されなかった案件も、民間の方々の知見などをお借りして取り組むことで具体的な動きにつながり、双方にメリットのある事業立てができています。

逗子市の施策と合致した取り組みによって街が活性化することが目標ですが、市と一緒に取り組むだけでなく、民間の方同士が「platform ZUSHI BIZ」を媒介として結びつくことで、その関わりの中で新たなシーズが生まれることも期待しています。

 

人の”つながり”をサポートし、逗子の魅力を高めたい

──最後に今後の話を聞かせてください

逗子に限ったことではないですが、少子高齢化を考えると、このまま何もしなければ人口はマイナスになることが見込まれます。ですので逗子市としては、すでにお住まいの方はもちろん、今後移住してくる方にとっても住みよい環境をつくっていきたいと思います。

逗子はその特性上、自然環境や街並みなどのハードを大きく変えるのは困難です。一方で人口で見ると6万人弱の決して大きな市ではないですが、コンパクトだからこそ住民同士のつながりが強かったり、物事を決めるときにも大都市にはないスムーズさがあります。逗子市企画課企画係としてはこうした人のつながりなどのソフト面を支援・整備することで魅力を一層高めていきたいと思います。

──ありがとうございました。

 

=逗子市役所企画課の皆さんのおすすめスポット=

亀岡八幡宮

「市役所の真隣に神社ってなかなか珍しいですよね。市役所の建物からも見えるのですが、仕事中でも窓から木々が揺れて神社が見えるとホッとしますね。」

ライター紹介

Kentaro Ito

鎌倉市出身。地域PR映像制作、インバウンド誘客、観光プロモーション企画など、主にツーリズム業界にいます。海と山に囲まれた観光地で育った経験から、自然・文化を活用した体験コンテンツ造成が目下の関心領域。

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